約 2,358,710 件
https://w.atwiki.jp/mercenaryz/pages/17.html
[活動記録] ◇2010 6/6 JPCT初戦結果 Merc VS TC E様 サーチ&デストロイ Invasion 2-4 × サーチ&デストロイ Highrise 1-4 × 参戦メンバー inp22beg EIREI Ten-setsu xX_MINOMUSHI_Xx aianmeiden K6-AVENGER skapa x-GeneralBB-x yuki_nix akataku423 suwako1480 RANTAN289 SHOTOSHI FOX-PINO-No1 RenoTurks7 surf0208 参加メンバー ◇2010 5/30 交流戦結果 Merc VS Nya~チーム様 [前半戦] サーチ&デストロイ Invasion 3-4 × サーチ&デストロイ Favela 0-4 × サーチ&デストロイ Skidrow 0-4 × [後半戦] サーチ&デストロイ Highrise 2-4 × サーチ&デストロイ Sub base 1-4 × サーチ&デストロイ Invasion 4-3 ○ JPCTルールによるクラン戦 参加メンバー inp22beg RenoTurks7 aianmeiden x-GeneralBB-x RANTAN289 skapa suwako1480 Ten-Setsu yuki_nix akataku423 EIREI ◇2010 3/23 交流戦結果 Merc VS Nya~チーム様 [前半戦] サーチ&デストロイ Derail 2-4 × サーチ&デストロイ Terminal 2-4 × サーチ&デストロイ Underpass 2-4 × [後半戦] サーチ&デストロイ Derail 4-3 ○ サーチ&デストロイ Terminal 4-3 ○ サーチ&デストロイ Underpass 2-4 × PS3大会ルール仕様 交流戦ルール サーチ&デストロイを大会ルールで6ゲーム行う 禁止事項 ワンマンアーミー 危険察知 キルストリーク デスストリーク使用不可 参加メンバー inp22beg x-GeneralBB-x RANTAN289 skapa suwako1480 Syatti xX_MINOMUSHI_Xx ggxxacroboky trente-100 Ten-Setsu EIREI
https://w.atwiki.jp/under_dusk/pages/5.html
メンバー紹介 団長 アルバート 副団長 Runa Way 団員 Type-Σ 京田雪名 rai エマリオ wanko 公安9課 レイシス ロディ ゴマ 烈光 REAPER ローリアー メリッサ・マオ
https://w.atwiki.jp/under_dusk/pages/26.html
Type-Σ ~メカジェッター愛好家~ 階級 軍曹 「No Skin, No Life」 copyright(c) 2006 CyberStep, Inc. All Rights Reserved.
https://w.atwiki.jp/under_dusk/pages/28.html
pottyun ~天然くのいち~ 階級 軍曹 「幸せにしてよ♪」 copyright(c) 2006 CyberStep, Inc. All Rights Reserved.
https://w.atwiki.jp/zeronosousuke/pages/17.html
840 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 03 25 59.27 ID FhggKygW0 ◇◇◇ ルイズの調達した毛布に包まりながら寝ていたのだが。 瞬間、扉に忍び寄る気配、そして足音を感知し思考を切り替える。 敵だ…… 足音を忍ばせている以上文句は言わせん。 グロックのセーフティを外し、ナイフを抜き放つ。 …カチャ 開いた。敵だ… 入ってくる瞬間にこちらで踏み込む。3…2… 「なっ…」 きゅるきゅると人懐っこく鳴くその爬虫類は… そうだ、キュルケの使い魔の……フレイム。 この数日間でキュルケがクラスメートでありルイズとはいわゆる腐れ縁であることは わかっていたので、一応飛び掛るのをやめる。それに怖い。 「お前は、何をしにきたんだ…?」 言葉がわかるのかはわからないが、一応使い魔という使役されるもの同士で 伝わるものがあるのではないかと話しかけてみる。 だがフレイムはわかっているのかわかっていないのかきゅるきゅると頭をこすりつけ てくるだけ… なんなんだ? 841 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 03 26 43.90 ID FhggKygW0 「……ふ…ふもっふ、ふんもふも、ふんもっふ。…ふもふも?」 きゅるきゅる! 突然服の裾にを噛んで引っ張りだした。おい、どういうことだ、通じたのか? どうやら俺を部屋の外へ向かわせたいようだ。 一瞬ルイズの寝ているベットを横目に逡巡したが、 魔法学院なのだ。問題あるまいというここ数日、と陣代高校で培われた日々が 俺に油断を許した。 フレイムは廊下に出ると裾から口を放し、きゅるきゅると鳴きながら 歩き出す。数歩進んでこちらを振り返り、また鳴いて進む。 恐らく、ついてこいということだと判断し、後を追うと、 扉の開いた部屋の前に案内される。 「……ここに入れというのか?」 フレイムは何も言わずに扉の横でじっとこちらを見つめている。 「……ふ…ふもっふ、ふも?」 きゅるる、きゅる。 842 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 03 27 09.07 ID FhggKygW0 部屋の中にはロウソクが灯っていた。視界が悪いが、気配はひとつ。 目の前のベットと思しき場所に人影がある。 「誰だ」 「ふふ…ここは誰の部屋だと思って?」 ここはキュルケの部屋だ。そしてこの声はキュルケで、少し光を増したロウソクの 炎に照らされた肢体はキュルケそのものだった。 「何の用だ…?」 「わかっているんじゃなくって? そんなところに立ってないで、こちらへいらっしゃいな…」 すくなくともキュルケがひどく薄着であることは理解できた。 ルイズが寝る時に着ている透けた服と似ている。 「いや、ここでかまわん。用がないなら帰るぞ。 俺には明日の洗濯物という任務がある」 「いいじゃないの。そんなの放っておいて。 私は、あなたとお話がしたいと思って… さ、どうぞ」 「いや、俺は。 む、おいやめろ… ……むぅ」 フレイムに押されるままにキュルケの元へと案内される。尻が熱いやめろ! 843 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 03 27 34.75 ID FhggKygW0 「それで、何が言いたい…?」 「んんぅ、つれないのね… 昼に、あなたギーシュを倒したでしょ? しびれちゃったわ。平民が貴族を倒したのよ。ものともせず。 それってすごいことだわ」 「大したことではない。俺の仲間なら皆あの程度やってのける」 ギーシュが弱いのだ。アレは奇策であって戦いの専門家には問題にすらならない。 「それでも、あなたが凄いことに代わりは無いわ… わかる?『情熱』が『微熱』であるように、 あたしの心が恋という炎で燃え上がったの…」 胸元に滑らかで細い褐色の指が入り込んでくる。まずい。これは…非常にまずい。 「やっ、やめろ…!用がないなら俺は……」 そこまで言ったところで、不意に体重をかけられキュルケはしな垂れかかる様に ベットに押し倒してきた。 「いい?聴いてくださる? あたし、あなたに恋してるの。わかる? ねぇ…」 キュルケの人差し指が胸元に円を描く。 その少し下にはさらになんとも言いがたい丸いなにかの感触がある。 いいいっ、いかんこれは…っ! 844 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 03 28 15.82 ID FhggKygW0 「おっ、俺はっ…!!」 「……何、やってるの……?」 「ルイズ!?」 「ご主人!?」 ルイズがその手に持った乗馬用の短鞭の先をもう一方の手でもてあそびながら、 扉の前に仁王立ちしている。 「ルイズ!助けてくれ!!」 「ウルサイ立て!! こっちにきなさい!!」 びしぃっと床を打って威嚇の音を立てる。 「サー!イエッサー!!」 無意識に身体が反応し、跳ね起きた俺はルイズの横で気をつけの姿勢を取った。 「帰るわよ…」 「アイ…マム…!」 何かまずい。俺はこんなときに、本気で怒った千鳥の顔と、 酔って擦り寄ってきたときの大佐殿を思い出していた。 ◇◇◇ 868 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 04 14 31.41 ID FhggKygW0 ◇◇◇ 「で、あんたはいったい何してたの…?」 「はっ!順を追って報告します…! まず夜分に扉の外で物音が…」 「そういうことじゃないの!!」 びしっと床を叩く。その音に怯えたのではなく、その気迫に圧され、萎縮した。 「あんたは!こんな夜に!キュルケのところで!何をしていたのかっ! 言 っ て み な さ い !!」 「はっ!じ、自分はっ 彼女の部屋になし崩し的に連れ込まれ、 勧誘を受けておりました!!」 「ほおおぉぉぉぅ…… って、勧…誘?」 ルイズは調子が外れたように一転気迫を散らし、聞いてきた。 「肯定です!我が主! キュルケは、ギーシュを倒した際の自分の手腕に目をつけ、 『来い』と言いました! 『炎を灯せ。心を燃やせ』というような 鼓舞する内容もあったと記憶しております!」 間違いはないはずだ。この内容で俺を誘った。 俺は…たしかに、動揺こそしていたが、決して屈しはしなかった。 肯定の意志も持たなかった…。 869 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 04 14 56.71 ID FhggKygW0 「むぅ… キュルケらしくない… けど、ソースケは嘘吐かないし…」 ルイズは迷っているようだ。 恐らく、俺と彼女のどちらを信じるか…にあたる内容なのだろうが、 これは僅かであれ試練となるな。 今後の…そう、帰還するための協力を仰ぐ時にお互いの信頼は欠かせない。 この数日で確信した。使い魔として信用を築き、この少女の手助けを借りるのが 恐らく一番の近道であると。 「……わかった、わ。 信じてあげるわよ。 あんたは嘘を言わない。だから。」 「ありがとう。感謝する」 「別に、ああ、あんたのためじゃないわ。 ただ客観的に、そう客観的に考えて信用できるほうを選んだだけだもの!」 「あぁ、それでも… 感謝する」 870 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 04 15 22.39 ID FhggKygW0 「で、どうだったの?」 「何がだ?」 「きゅっ、キュルケの身体…見たんでしょ?」 「……? うっすらとだが視認できた」 いったい何を聞きたいのだ?よくわからん。 うっすらと頬を朱に染めてつめよってくるルイズ。 「だ、だか ら…… 私と比べ……いやいやなんでもないわ! キュルケの身体、すごかったんでしょ?」 「いや、さして驚異には感じなかったが?」 「えっ、あっ…なんで?」 「意味がわかりかねる。俺は見たままを言ったに過ぎないのだが… 何か不満があるのか?」 ルイズは俺の顔…というより瞳をじっと、その鳶色に輝く大きな瞳で見つめてくる。 こういうときは表情を変えてはいけない。強張る身体をやにわに押さえ、 ひどく長い4秒間を耐え切ったのり、ふぅと溜息を漏らしたルイズは一言。 871 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 04 16 08.89 ID FhggKygW0 「寝ましょう。なんか無駄に疲れたわ……」 「あ、あぁ… わかった」 とりあえず一応の許しは貰ったようなので、もそもそと寝床に戻る。 ルイズも自分のベットに戻ったようだ。 明日も早い。今日は寝よう。 慣れ始めたころからやっている早朝の見回りもあるしな。 やけにつかれた。俺も疲れた。なぜだ。 ◇◇◇ 898 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 05 09 14.19 ID FhggKygW0 ◇◇◇ 「ねぇ、あんた 武器欲しくない?」 「む?」 はじめに比べれば随分と豪華になった朝食を終えると同時に、ルイズの 脈絡の無い提案があった。 「だから、武器。ソースケ、武器とか持ってないでしょ?」 「いや、あるにはあるが…満足のいくものではないな」 現状持っているものは、サバイバルキット一式に最大装弾のグロック19、 ミリタリーナイフのみだ。今後メイジと戦う機会があるとするならば、 ショットガンやライフルの装備は欲しい。 プラスチック爆弾やアップルなどの爆発物も常備しておきたい。 だが… 「だが、ここでは… この世界では俺の欲しいものは手に入らないだろう」 「ん、よくわからないけど… そうなの?」 「そうだな。行く必要は… む、いや待て、行こう」 「え、何?行くの?」 899 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 05 09 37.79 ID FhggKygW0 「あぁ、行く。出発はいつだ?」 今日は祝福の日とやらで休日になっているらしい。つまりは日曜だ。 休日を使って遠くの街へ出かける。情報集めにはいいかもしれない。 街の地図でも買えればそこそこにプラスにはなるだろう。 「え、あぁうん。じゃあもう少ししたら出ましょう。 私は部屋でちょっと準備してくるわね。広場の城門前で待ってて」 「了解した。馬をまわしておく」 「気が利くわね。お願い」 ルイズは部屋に向かった。さて、馬を調達しなければ。 確か納屋は南のあたりに… 「サガラさん」 「む、シエスタか。」 黒にフリルのついた白いエプロンドレスを重ねた給仕服姿のシエスタ。 いつもどおりの姿だ。ハウスメイドとなると休日こそが むしろ仕事の多い日なのだろう。 900 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 05 10 02.29 ID FhggKygW0 「今日も仕事か、大変だな」 「えぇ、でもサガラさんだって毎日お洗濯やお掃除をして いらっしゃるじゃないですか」 「いや、俺は…」 シエスタは本当に楽しそうに笑う娘だなと思った。 ここ数日、特に最初のうちはシエスタのところへ通い、食事を貰っていた。 その頃から思っていたのだが、素朴だが温かみのある笑顔をもっている。 ルイズやキュルケにはない落ち着きのようなものも持ってて、 安心のような安らぎを感じる。 「ところで、今日はお出かけですか?」 「あぁ、ご主人と街へ…買い物にな」 「そう、ですか… では、馬が必要ですね。ご案内いたします」 「いや、場所は知っている。そちらの仕事を続けてくれて構わない」 「いいんです。今はちょうど手が空いてるんですから!」 「あ、あぁ… じゃあ、頼もう。」 「はいっ。こっちですよー」 楽しそうだな。ふむ…そういえば、林水会長閣下の側近… 美樹原書記も少し似た雰囲気を持っていた気がする。 ◇◇◇ 917 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 05 44 22.13 ID FhggKygW0 ◇◇◇ 「なんとか、街へ誘えたわね…」 ソースケに、準備をしてくると言って部屋に戻ってから、一人で呟いてみる。 呼び出す理由はなんでもよかったのだ。 ここ最近、なんでかわからないけどソースケがなんか気になる。 始めはただの使い魔だったのに、だったのに。 使い魔としての仕事は割とちゃんとやってくれるし… 物腰もなんか丁寧で、ホントに家の執事みたいにも接してくれるくせに、 相談とかにはわからないなりに真面目に考えてくれた。 頼んだことは出来なくても努力してくれる… 嘘も吐かないし… それにギーシュを倒した。 後から聞いた話で、見ては無かったんだけど… 本気になったギーシュも全然相手にならない強さだったらしい。 校長先生のところに言ったときの傷が、あれだけの傷でギーシュを倒した… ギーシュが弱いわけじゃない。 ギーシュはドットのメイジだしヘタレだけど、それでも決して 能力が低いわけじゃない… 918 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 05 44 48.19 ID FhggKygW0 ソースケは強い。 こころ強い、私の味方で… 私の、私の大切な使い魔だ。 「あ、この服でいいかな…? でも、こっちのも… ソースケ、どんなのが… っ!違う違う!街に出るんだから質素な格好じゃダメなだけで… ソースケとか、そんなの… 関係ないんだから」 私はいったい何をやってるんだろう。 こんな… でも、悪い気分じゃなかった。 服を選び終えて、マントを羽織る。 このマントはメイジの誇りでもある。これは置いていくわけにはいかない。 特に平民だらけの街にいくんだもの。誇りは置いていけないわ。 919 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 05 45 13.02 ID FhggKygW0 さて、ソースケは馬を用意して広場で待っているだろう。 最近キュルケのソースケを見る眼が何か危ないから、見つかる前に早く行かなくちゃ。 あ、ソースケ…って あれ? あれは、確か召使の…なんて言ったっけ… でもなんか前にも一緒にいるのみたことあるかも え、と…聞いてみよう… 「一番速い馬を選んでくれたそうだな」 「えぇ、馬小屋のおじさんとは仲良しなので」 「ほう、なるほど… 俺はどうにも、乗馬の経験が…あるにはあるのだが、 馬を選べるほどではなくてな」 「うふふ…実は私も、あまり詳しくないんですけどね。おじさんが選んでくれただけなんです」 なんか、仲よさそうに話してる… うぅ、なんなのよ… 私のために馬を用意してくれたのはわかってるんだけど…! ねぇソースケ!その女誰なのよ!! ◇◇◇ 928 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 06 04 23.14 ID FhggKygW0 ◇◇◇ 「それにしても… ルイズはまだか… かれこれ30分以上もたっているのだが…」 「そうですね… もしミズ・ヴァリエールがこないようなら、 今日は私とすごしませんか?」 「いや、それはできない。ルイズを待つと約束した。 それに俺は…ご主人の使い魔だ」 「あはは、冗談ですよ。ヴァリエール様にわるいですものね。 さてと、私さすがにそろそろお仕事があると思いますので… 失礼しますね」 「ああ、がんばれ」 「はいっ」 それにしても遅いな。 もう少し待ったら、部屋の方へ行ってみ… 「ごめん!遅くなったわねっ! いいっ、いくわよ使い魔!!」 急いで走ってきたのだろう。頬が、それこそ耳まで真っ赤に上気している。 「少し休むか?息が荒いようだが… 乗馬は体力を使うからな」 929 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 06 04 48.55 ID FhggKygW0 「いいっ!いいから!いくわよ! 遅れたら置いてくからっ! って、あ… 馬は、1頭でいいから、こっちは戻してきなさい。」 「1頭…?2人で乗るのか?それではいくらが遅くなるが…」 「あぁもううるさいうるさいうるさいっ!! あっ、あんたは私の使い魔なんだから…! 手綱握りなさいーっ!!」 「あ、あぁ… では馬を返してこよう…」 馬の使用に料金はかからないのだから、2頭でも構わないのだがな… それとも、ルイズは乗馬が苦手なのか? だが乗馬の授業は魔法と違って得意、のような話を聞いた気がするのだが… 930 名前: 共産党幹部(catv?) [書き手] 投稿日: 2007/04/05(木) 06 05 22.10 ID FhggKygW0 「…むぅ。 気まぐれと判断すべきか」 耳まで真っ赤になっているルイズを休ませる意味も込め、 すこしゆっくりとした足取りで城門へ向かったのだが… なぜかこのバカソースケと怒られた。不可解だ。 ◇◇◇ ここでスレが1000落ち、次スレへ移行 →第6部へ
https://w.atwiki.jp/sazae_yaruo/pages/184.html
依頼一覧 管(管区):どの管区から出された依頼か 陣(陣営):依頼陣営(スペード:貴族、ハート:宗教、ダイヤ:商人、クラブ:農民) 基(基礎):カードの数字 地(地域):皇帝支持率 信(信頼):依頼陣営からの信頼度 難易度= 基礎 + 地域 + 信頼 管 陣 基 地 信 内容 レス 南 商 13 +1 +1 となりの伯爵領の貴族が川の船着き場を奪って返さないんだ!依頼料は払うからこちら側について交渉してれないか?! 1スレ981 南 宗 10 +1 +0 最近、領地内にゴブリンの群れがあらわれた。退治してくれ 南 宗 8 +1 +0 大事な儀式があるんだよ。護衛してほしいんだよ。 南 商 9 +1 +1 大事な交易路に盗賊が出るんだ、退治てくれ。報酬有 1スレ1213 南 貴 4 +1 +1 パーティを開くので来ませんか? 報酬無 南 農 6 +1 +0 最近狼の群れが出るらしい。お金が無くて依頼できないそうだ。 南 商 4 +1 +1 定期市場の警備やってくれませんか。 軽く報酬あり。 【自動成功】 1スレ1444 南 宗 13 +1 +1 反乱軍の略奪部隊が来たんだよ?!助けてーーーっ? 報酬有 南 商 13 +1 +1 反乱軍の略奪部隊が来た。参加の村が襲われている。 報酬有 南 商 3 +1 +2 定期市場の警備やってくれませんか。 軽く報酬あり。 【自動成功】 1スレ2308 南 商 3 +1 +2 サイゼリヤ 「一つ相談があるんデスが……ちょっと宗教都市のイカ娘と揉め(ry」 報酬有 南 商 12 +1 +2 ウルフウッド「団長はん、大きなゴブリンの巣があるんや。潰さへんか?」 報酬有 南 宗 7 +1 +1 領地の巡回警備やってくれませんか。 微報酬あり。 【自動成功】 1スレ3675 南 貴 3 +1 +1 領地の巡回警備やってくれませんか。 微報酬あり。 【自動成功】 南 宗 10 +1 +1 インデックス司教)ちょっと相談があるんだよ……商業都市ともめてて 報酬は出すんだよ。 南 商 12 +0 +3 交易路の通行の邪魔をする貴族を説得してほしいデス 報酬有 1スレ4656 南 貴 10 +0 +3 西管区近くの砦を改修する間の護衛 報酬有 南 宗 9 +0 +1 荘園の滞納した年貢を取り耐えてきて 報酬微 【自動成功】 西 宗 7 +4 +1 反乱軍の部隊から護衛してくれ 報酬有 1スレ6756 西 13 +4 +1 反乱軍の部隊を討伐してくれ 報酬有 西 皇 ? ? ? 最近頑張ってる傭兵団があるって聞くけど 南 貴 7 +0 +4 西を略奪してくるのじゃ!! 報酬有 西 宗 12 +4 +1 反乱軍に略奪されている!助けて! 報酬有 1スレ8845 西 農 6 +4 +3 盗賊の群れが…… 報酬有 西 宗 6 +4 +1 盗賊が多いので警備をお願い *自動成功 南 貴 10 +0 +4 西管区を荒らしてきて 報酬有 南 商 6 +3 +3 大事な交易路に盗賊が出るんだ、退治てくれ。 報酬有 自動成功】 2スレ1169 西 商 5 +3 +3 大事な交易路に盗賊が出るんだ、退治てくれ。 報酬有 自動成功 西 貴 2 +3 +5 なんか領地に不審な影が、なんとかなりません? 自動成功 南 貴 13 +0 +5 神殿と揉めた。助けて頂けません? *戦闘無し 西 農 14 +3 +4 ゴブリンキングが山に棲みついて娘を攫うだ 報酬無し 2スレ5143 西 商 5 +3 +4 所属不明の略奪隊を追い払って 報酬有 自動成功 南 貴 2 +0 +4 所属不明の略奪隊を追い払って 報酬有 自動成功 南 商 2 +0 +4 ちょおーっとお話があるんだよ? 報酬微 聖 宗 4 +7 +3 聖教の信者を保護してほしい。報酬有。 2スレ7662 北 農 5 +7 +4 ゴブリン退治 報酬無し 北 ヤン 12 +7 +6 反乱軍の重要拠点を攻め落とす。大規模な戦いだ。報酬は戦利品。 西 宗 3 +3 +3 教区の見回りを強化してほしい。 南 商 5 +0 +5 従属村の見回りを強化してほしい。 北 ヤン 12 +6 +9 北海連合の港を攻撃する。 報酬無 戦利品分配 4スレ423 北 農 2 +6 +4 ゴブリンの群れがあらわれた! 報酬無 聖 聖 11 +6 +3 邪悪な改革派神殿を襲撃せよ 報酬有 西 商 7 +2 +5 神殿に苛められてます、助けて 報酬有 南 宗 14 +0 +3 邪悪な改革派神殿の襲撃補助 報酬有 北 商 4 +5 +5 キリト「聖教府の使者が酷いから助けて」 報酬有 自動成功 6スレ6000 北 ネテロ 6 +5 +12 沿岸の防衛が心配じゃ警戒したい 報酬無し 聖 聖 8 +5 +3 異端神殿の懲罰を行うため出兵を 報酬有 東 農 10 +10 +4 森に籠った強力な盗賊団に困ってます。 報酬無し 西 農 5 +0 +4 ゴブリンがでた。 報酬無し 自動成功 南 貴 2 +0 +12 遠野公爵「皇帝陛下の御視察の護衛お願い」 報酬有 自動成功
https://w.atwiki.jp/tosyoshitsu/pages/188.html
くしゃりと泣いた帽子なしの吉田を描こうか。吉田を可愛がる青森の男臭さを描こうか。微笑ましいくらいに水着でいるかと戯れる、2人の女性を描こうか。 …吉田は本気で青森のことを怖がっていたし、青森は、そんな程度のことで怖がれる吉田のことを、そんな風にして育ってきた子供のことを、多分、とても可愛く思っていたのだろう。こんなことで泣けるのか。こんなことで怖がれるんだな。それがなんとも平和で可愛らしく、どんな格好をしていても下着よりさえ鋼の銃口が似合う男は、からかってしまったのだろうと思う。 切り取るのならば、どこだろう。 自分たちだけの空間、秘密基地。今だけはほかの誰もここを独占できない、自分たちだけの時間、秘密基地。そんなことを思いながらに理解されずに頭をかいた、青森の男くさい大人の郷愁を描くべきだろうか。 くつくつと面白そうに銃をぶっ放しながら、女の子たちのリアクションを見て楽しそうに自分流のくつろぎ方をしている青森。 いつでも戦場のことを忘れていない、青森。 ………… /*/ 緊張しなくてもいい時間がある。自分たちのほかに誰もやってこない場所がある。目に優しい女子供の水着姿があって、手には使える銃があり、そして俺は、リゾート中だ。 青森恭兵は、笑いながら海岸を見て、そうして口を開いてここがお前達の秘密基地ってやつかと、赤毛の少女に上機嫌そうに話を振った。もっとも、彼が笑っていることに気がつけたのはその時その場には誰もいなかったし、彼の表情筋も、笑っていることをまったく伝えはしなかった。 子供たちの引率のつもりで来たから、持参の折りたたみチェアを広げると、そこに座ってのびをする。見ている先では、浅田という、これまた年端もいかないような肌の浅黒い、青い瞳のまんまるで性格が真面目そうな少女が、同じ年の頃の少女に近寄り逃げられていた。 GUUUUUN! 無造作なトリガー。手指の延長みたいな気軽さで、銃弾が小石を跳ね滑らせる。ぽてっ。帽子をかぶった少女がこけた。水着の上からシャツを着ていて、なんとも子供らしい内気さ。まだまだ女じゃない。 きゃ、という可愛らしい声でしりもちをついた赤毛の少女の手を取りながら、青森は笑った。唇よりは喉から出るそのくつくつと押し殺したような笑い方は皮肉そうで、何に対して皮肉そうかといえば、浅田が帽子の少女と仲良くしたがっているのを婉曲なやり方でしか手助け出来ない、自分に染み付いたねじれた態度にか、それとも単に、その親切にも気付かない子供達の無垢な可愛らしさを見て自然と唇に浮かび上がった、大人になってしまった自分へか。秘密基地。自分たちだけの空間、自分たちだけの時間。ほかの、誰にもその瞬間だけは邪魔できないものがあるという小さな喜びを抱けた時期への郷愁。そんなことは、青森自身は塵とも思わなかった。思ったのかもしれないのは、今の青森じゃない。記憶は時を超える。ただ、それだけのこと。時を超える以上のことは、出来はしない。 赤毛の少女がぱらぱら小ぶりなお尻から砂を払う震動が、引き起こすためにつないだ手から伝わってくる。ま、子供でも……と、女性は女性だからな、というようなことを口にすると、少女はこれでも20は超えてますよ、と、ちょっと信じられないことを言った。うーん、この尻がか。へえ。その尻で。と、驚いてみせると、何処見てるんですかと顔まで真っ赤にして怒り出す。いやそんなことを言われても目の前で砂を払ってるしなあ。青森、笑いながら銃を抜き、亀みたいに丸まったままの吉田を見て、あらぬ方へとぶっ放した。 GUUUUUN! かつん。はじけた小石がからかうみたいに吉田の頭をつつく。笑いながら波打ち際を切って海へ入るのを、怒りながら赤毛の少女が追いかけてきた。んや。20を超えてるってのなら、少女じゃないか。扇りんく。文句を言いながらも自分について泳いでくる小柄な女性。吉田のそばで自分の行動に右往左往している浅田が真面目に怒っているのを見て思い出す。熊本武士、うちの大将に良く似てる。 独り言をしながら泳いでいると、さっきまで怒っていたのをすっかり忘れてりんくが楽しそうに話し掛けてきた。青森さんは、泳ぐのは得意なんですか? 思い出すまでもなく体に染み付いて忘れがたい、これまで同じようにざぶざぶとやってきた局面の数々。何の気もなしにそれらが口をついて言葉に代わる。まあまあだな。泥沼や川の中を歩く方が得意だが。自分の日常がどちらか比べるまでもない。おっ。海岸を見ればむくれた顔でこっちに向かってくる、いつの間にやら帽子が飛んで子供らしい顔立ちがすっかりあらわになった吉田。さーてあのお嬢ちゃん、あの足取りや態度じゃそうは泳げまい。どれ、と気を許して隣に浮かぶ女性に賭けをもちかけた。溺れるほうに10にゃんにゃん。お前さんは? 青森さんがそういうことを言うなら、私は浅田さんが助けるに100にゃんにゃんですよ。自信満々にまだ会って間もない親しくもない仲間のことを信じるりんくが、結構、可愛かった。ありていにいうなら吉田が溺れるの前提で賭けを受けているあたりが、ちょっとずれてて、なおさらいい。さぱさぱと案の定溺れた吉田の後ろに回って彼女の体をすくい上げた浅田。ま、こんなもんだろう。今度おごる。ディナーでも。 それは多分戦火の戯れ。銃弾の下でかわす冗句、明日の命をも知れない傭兵が、まずい安物の、そんなものですら暖かい分だけ御馳走な、命をつなぎ、銃を握る指先に力を集めるための不可欠大事な食事を賭ける、そのことでああ今日も笑って負けておごってやるよと言うためだけの、勝っても負けてもいい他愛のないギャンブル。 カップ麺がディナーなことを知るなりりんくは美味しい手延べうどんもって行きますからと親切なことを言い出した。お、カップ麺が育ったな。願ってもない幸運、たなからぼたもち。戦場では気軽にそういうもんは受け取って、じゃんじゃんありがたく端から忘れて消費する。幸運は、命が続いている限り、また来るものだ。 青森の食生活を心配するあまりになんだか賭けの結果を自分でおかしくしているりんくに、彼は純粋に賭けの代価をつりあげてやる。賭けの代償は公平に。なんなら実用、弾でもいいが。 なんだか赤くなったり言いよどんだり、また赤くなったり、この赤毛の女性はとてもせわしない。ぎゅーしてください。ふむ。牛丼か? そんなことを答えるかたわら、自分の振る舞いに対して本気で泣いてる可愛い吉田と、それを慰めるためになんでか本気になってる浅田を見て、青森はとても嬉しそうに笑った。他人のために本気になれる奴はいい。他人のために怒れる奴がいるのは幸せだ。そんな奴のための銃となり手榴弾となり地雷となり、まあ、要するに力になるのが、自分みたいな傭兵のしあわせだ。 牛丼か? ……違います。 がっくりするりんく。青森さん、わざとでしょう。さらりと理由を答えてやる。好かれる理由が見当たらなくてね。お前さんが俺の敵でないと、なぜ言える? これも戯れ。ざれながら、浅田とこちらを交互に見て、自分で見たものと、浅田の言ってること、どっちを信じたらいいか迷ってる吉田に、ぎらりきらりと瞳を向ける。いつも通りの目つき。生き延びるために相手を喰い殺すのに容赦なく、また、仕事を遂行するのに邪魔する相手を轢き殺すのに容赦ない、いつも通りの傭兵の目つき。 「うー…それは難しい問題ですけど。青森さんが浅田さんと吉田さんの為にしていることは、優しいことだと思うので。」 「そういう青森さんが、私は好きでここに連れてきていただきました。そのために、努力もしました。敵ではないことは誓っていえます」 真面目に答えるりんく。だから自分も真面目に答えよう。子供に優しいのは当然だ。そうでない奴は死んでもいい。笑う。ま、スパイならもう少しいい尻をしてるか。尻、尻、尻。やわらかいその内側から全体を引き締めて、体全体の動きをしめる、重要な場所だ。まとうそれぞれの特有の気配ってものは、どんなに隠しても身のこなしや体つきからわかるものだ。鍛えられてる奴、そうでない奴、何を目的に鍛えたか、どう、鍛えたか。 お尻は関係ありませんーー!!と、真っ赤になってまたもずれたつっこみを返すりんくの顔が、不意に恥じらいで今度は赤くなった。吉田も悲鳴をあげた。浅田もびくっと驚いたように辺りを見回す。真っ赤になって青森の頬をつねるりんく。素直に青森はつねられた。どうしたんだいおじょうちゃん、そんな平気な風情で、笑ってみてる。 イルカだ。 あわてて痛かったですかと詫びるりんくがおかしくて、まあ、と答えてやりながら青森は笑った。平謝りして、落ちこんで、今度はもうイルカに乗って、みんなに一緒に乗りませんかと誘うりんく。いやいや、見ているほうが。本心だった。ころころと変わるりんくの表情を見ているのは、純粋に楽しかった。ぐいっとまた腕をつかまれる。折りたたみチェアからすっころんだ時もそう。うーん、どうも弱いな。押しには。 吉田も嬉しそうにイルカを撫でて、抱きしめてる。泣いた子供がもう笑った。浅田も一緒になって、嬉しそうに撫でている。 青森、やられてばかりでいられないのも性分か、男の身体には色々あるんだ、と、フェイントをかけてからりんくをやりこめる。赤くなってイルカを降りる彼女を見ながら舌を出す。 りんく、照れながら怒り心頭で、青森さんのばかー! イルカ。きゅーと鳴いた。 浅田はくすくす笑ってる。 そんな間にも、いつの間にかイルカはするする吉田を引っ張って流れていって、さぱさぱ溺れる吉田を助けに浅田も溺れる。やれやれ。青森は2人分の体重を効率よく引っ張るために、水着の首筋をつかんで引っ張りながら助け出す。みよんとのびた水着の生地と肌色の隙間から、うん、なかなかの絶景。おっ、子供だがいい眺めじゃないか。 ぽかすかわめきながら殴ってくる吉田に対し、青森はとても嬉しそう。そうそう、子供はとりあえず元気でなくちゃな。殴り合いもできないようじゃな。人間関係なんか、出来はしない。優しく笑うと、殴るなら急所を狙え、ここだと、吉田に教え、ひょいとかわした。いいぞ。戦場はどこででもある。 生きて、育ってほしい。親が子に望むこと、たった一つ。それだけのこと。まるきり間違った、何もかも間違った、けれどもとても父親的な態度と愛情で、彼は吉田に告げた。今やるなとか、別のところでだとか。戦いはそれができないから戦いだ。きゃあきゃあと、父親心に関係ない、女の子らしい理屈でそれを止めようとして、自分の頭を固定してくる浅田と、吉田をサポートするりんくを見ながら青森は笑った。そうだ、いいぞ。そして何食わぬ顔でしゃがむと、水にもぐってあっさりパンチをかわす。ひょろりと拘束をぬけて、何事もなく海から上がり、水着を脱いだ。さあ、リゾートもひとまず終わりだ。 素っ裸のまま肩を叩かれ、青森はそのまま振り返る。 「って、ぬぐなー!」 りんくのつっこみ。浅田は吉田を目隠し。 小笠原の一日が、こうして今日もまた何事もなく平和に過ぎていった。 /*/ ~小笠原の一日:扇りんく様ご依頼SS番外編:傭兵の幸せな休日~ /*/ -The undersigned:Joker as a Clown:城 華一郎
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/752.html
御制作して頂いたプレイ動画を最新の公開日時順で列記してます。 プレイ動画 (窓一覧) 【ヴァーレントゥーガ】初級者でもできる(?)S1リューネ攻略 内藤あらた様 【ゆっくり実況】イヴリス大陸戦記紹介動画~まったりアイギナを遊ぶ 内藤あらた様 【ゆっくり実況】自称中級者が詰めヴァーレンを攻略する動画 内藤あらた様 【ゆっくり実況】解説&縛りつきでヴァーレントゥーガ【レオーム】 S6ナルディア ~たった5人の大陸制覇~ 秋水様 【ヴァーレントゥーガ】眺めプレイ o-san様 S2フェリルゴブリン縛り Tank村様 ヴァーレントゥーガ操作説明 チコイ様 「坂の上にあるもの」にチルク禁止で挑む チコイ様 「迫る暗雲」を光竜剣禁止で挑む【ヴァーレントゥーガゆっくり実況】 チコイ様 S6ナイト縛り【ヴァーレントゥーガゆっくり実況プレイ】 チコイ様 【最終決戦Ⅱ】リューネの人材だけで神剣デッドライトを倒す よっちゃん様 ヴァーレントゥーガ プレイ動画 freegaming tanaka様 ヴァーレントゥーガ~最終決戦Fの超カオスをリューネでプレイ~part1 よっちゃん様 ローイス水軍雇用縛り【ヴァーレントゥーガゆっくり実況プレイ】 チコイ様 【ヴァーレントゥーガ】獣耳でヒャッホイ【初心者、実況】 ぐりこ・まいるど様 【NGT】SC4DEATH聖ソレル軍でクリプト魔領ターン撃破 Litz様 【NGT】ウォルイで白竜撃破 Litz様 【NGT】セルシウスで白竜撃破 Litz様 S7ゴブリン縛り【ヴァーレントゥーガゆっくり実況プレイ】 チコイ様 【ヴァーレントゥーガ】 竜王で統一を目指す 野茂家エキス様 天才のツヌモさんがフェリル党をゆっくり救う Tank村様 【単発】むなしい努力を演じてみた ツネ様 むなしい努力をゆっくり(実況)プレイ 山月候様 滑舌を良くするため【光の目】を実況する まらいマサイ様 【ゆっくり実況】ドリームランドサーガ dreamer様 ナルディア vs 最終Fリチムク Tank村様 S4ファルシスで最初のターンでアルナスに負けない Tank村様 イオナ国Lunaでvsムクガイヤ Tank村様 ヴァーレントゥーガにWesnothのWindsongを参戦させて見た YUIRIGO様 「光の目」プレイ動画 信編 tokimuneko4th様 PlaneRunner練習 Tank村様 【東方VT】ゆうかりん戦記 サウス・バニング様 【ゆっくり実況】ヴァーレントゥーガ ~美少女紀行 ルナマリア命様 【光の目】火薬の支配する戦場に剣と悪魔で挑む アベ(400)様 【実況】初心者の俺が世界を萌えで支配する あいち様 「光の目」プレイ動画 オアスン王国編 tokimuneko様 【ヴァーレントゥーガ】ドラスティーナのひとりでできるもん maxmelon様 ヴァーレントゥーガ(セレンADV) じんじゃーえーる様 【光の目】ルターでポツダム見聞録 LiveJournal様 ナチガリア メタリカーナ王国で理不尽 zakihana様 デス奴隷攻略 bamosu2様 【ヴァーレントゥーガ】理不尽に耐えるナチガリア戦記 ぱちょん様 ヴァーレントゥーガ実況プレイpart1 みんなのアイデー様 ナチガリア戦記 小さい人様 ヴァーレントゥーガ クウォード人材プレイ じんじゃーえーる様 S1フェリル党でゴートを正面から倒す 小さい人様 【VT】ゆっくりセレンのワンマンアーミー ゆっくりセレン様 ヴァーレントゥーガで東方オリシナ 愛故に様 ヴァーレントゥーガ:34歳東大講師がデッドライトでがんばる とつげき東北様 大乱戦戦略SLG-ヴァーレントゥーガ実況(闇の賢者編) 秋 有月様 【ヴァーレントゥーガ】ピコーン杯 50indices様 【ヴァーレントゥーガ】おまえら誰と戦っているんだ杯 50indices様 ヴァーレントゥーガ プレア三連戦 r-h-様 ヴァーレントゥーガ フェリル会戦 r-h-様 ヴァーレントゥーガ 王都攻略戦 r-h-様 ヴァーレントゥーガ セレン 戦闘例 適当に戦う 小さい人様 ヴァーレントゥーガ 基本操作 小さい人様 オリジナルシナリオのプレイの仕方 小さい人様 【MAD】ヴァーレントゥーガ【自己満足】 ますたー様 Vahren Goldengame213様 ヴァーレントゥーガ v3.15 Holy Ray v.s ultimate*5 huad3uhan様 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/generation-world/pages/513.html
効果 [#ya93781b] 習得キャラクター [#v42996d1] 備考 [#k9675021] 効果 Lv 必要ポイント 効果詳細 MAX 450 全ての武装の最大射程+1(特殊な射程は除く) 習得キャラクター 作品 キャラクター 習得Lv 備考 X ウィッツ・スー 1 X ロアビィ・ロイ 1 X エニル・エル 1 ASTRAY 叢雲劾 1 初期習得済 X ASTRAY カナード・パルス 40 00 2nd アリー・アル・サーシェス 1 初期習得済 オリジナル ラナロウ・シェイド 20 オリジナル ブラッド 40 備考 習得者が限られるが、スナイパー+ファイターという強力な効果を持つ。スナイパー、ファイターと違って初期習得が多いのも特徴。 「特殊な射程」とは戦艦、XXLサイズの武装やMAP兵器のように射程範囲が明記されないもののこと。XXLでもα・アジールやエビル・ドーガのファンネルなど射程範囲が書かれているものはちゃんと射程が伸びる。
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1108.html
とある傭兵の超連射砲<ガトリングガン> ◆hqt46RawAo □ 記録№6『クロス・ファイア』 □ 上条当麻は一軒家の奥へと無我夢中で走っていた。 左後の壁から襲い来る弾雨より逃れるため。 先行するサーシェスの背をひたすらに追う。 「不幸だぁぁあぁぁ――!」 上条はやはりこれを言わずにはいられない。 鉛の雨に追い回されているこの状況。 いつ自分の体を銃弾が通り抜けるか分らぬこの恐怖。 嫌でも口癖が飛び出してくる。 背後より迫り来る弾幕は紛れも無く、上条ごとサーシェスの命を摘みに来ていた。 その連射力、威力、共に並大抵の銃器ではない。 加えて、実に狙いが精密だ。 総合的な火力ならば、サーシェスのガトリングには劣るが。 集弾率ではあちらに軍配が上がるだろう。 更に使い手もやはり只者ではない。 サーシェスは兎も角、最低でも上条が完全に油断していたタイミングで、 放送に重ねて壁撃ちの奇襲を仕掛けてきた。 その、敵を殺すことのみを重視した機械的な手際。 ありがちな例えだが、殺人マシーンの様、と言ったところか。 もし、サーシェスの反応がもう少し遅れるか、 敵が壁越しにでもこちらの状況を伺えるような目を持っていれば、今頃二人の命は無かっただろう。 前方のサーシェスも弾雨に追いつかれぬように、左方へとガトリングを打ち返しながら走り続ける。 「ボウズ、こっちだ!」 上条はなんとか一軒家奥の部屋、ダイニングルームへと辿り着く。 そして、サーシェスがひっくり返していたテーブルとソファの裏へと飛び込んだ。 頭を抱えながら、サーシェスと共に即席の盾の後ろで身を低くする。 「……って、こっち側でいいのか!?」 切迫した状況の中、上条はその不可解をサーシェスぶつける。 左の壁からの銃撃から逃れてきたのに、飛び込んだ盾は右の方向を向いているのだ。 このままでは弾雨に追いつかれる、と焦る上条であったが。 「ああ、これで正解だ。こっちの壁は厚いし隣にもう一室ある。 これ以上、左の壁から銃弾が飛んでくることはねえ……が、だ」 サーシェスの言葉通り、左からの弾雨はピタリと止んだ。 だが、その直後には右から飛んできた銃弾が二人の頭上を抜けて行き。 「一難去って、また一難ってなぁっ!」 サーシェスはバリケードから腕だけ出して、ガトリングを撃ち放つ。 右手の窓の向こうに見える、庭に現れた枢木スザクに向けて。 「どうなってんだ!?」 ガトリングガンの号砲に対して両耳を押さえながら、上条が疑問を口にするのも当然である。 一つの家を挟んで、左からの射撃が止んだ瞬間に右からの射撃。 敵が移動したとすれば早すぎる。 その疑問の答えは単純明快、故に多少は思いつきにくいが、つまり。 「簡単なこった。敵さん二人に増えやがったんだよ。 枢木スザクがあんな連射性の高けえ銃持ってんなら最初から使ってくるだろうし、俺はとっくに殺されてる。 こいつは増援が来たとしか思えねえって考えた訳よ」 「なる、ほどな……。そういうことかよ」 上条は納得しながら、拳を握り締めた。 そして、思考する。 この状況で自分に何が出来るのかを考える。 やはりこの場で『幻想殺し』は何の役にも立ちそうにない。 けれども、だからと言って上条にはこのまま盾の下で震えている事など出来ない。 (自分に出来ることを見つけ出せ……! 俺には何がある?この右腕だけか?違うだろう!?) 彼は諦めない、いかなる事態にも諦観しない。 暫し目を閉じて深呼吸して、目を開く。 「……よし」 そして上条は戦うことを選択した。 相手が幻想であろうと現実であろうと、この五体で突破しよう。 背負う骸を守る為に、あの背中に報いるために。 「あんたの知恵を貸してくれ」 戦う為に、そう隣の男に声をかけた。 そして、男の答えなど最初から決まっている。 返答はガトリングガンの銃声に掻き消されぬよう、叫ぶように返された。 「かまわねえぜぇ!ここじゃ、俺達は一蓮托生ぉ! とりあえずは協力して生き延びるとしようかねぇっ!」 □ 記録№7『小休止』 □ 銃声が止んだ。 庭から銃撃を仕掛けていたスザクが、攻撃の手を止めたからだ。 サーシェスもガトリングを掴む手をバリケードの後ろへ引き戻す。 だが、一軒家に再び静寂が流れ出すことは無かった。 放送が流れ続けている。 それだけではなく。 先ほどから、ぎしりと嫌な音が鳴っている。 空間が悲鳴を上げるかのように軋んでいる。 「策は二段構えってか……?こりゃ不味いな」 咥えたタバコに火をつけながらサーシェスは呟く。 一軒家はその内側と外側から鉛の雨を叩き込まれ続けた末に、いまや倒壊の危機を迎えていた。 先のレイとサーシェスの銃撃により、支柱が何本か砕けたのか、建物全体が大きく左側に傾いてきている。 「連中はこの家ごと俺たちを潰す気らしいな……」 第一、サーシェスの得物は外部から撃ち込めば、建物一つ倒壊させたガトリングガンだ。 それを内側から抑え気味とはいえ、使用すればこうなるのは自明だった。 とはいえ、サーシェスにはこれしか銃器が無かったので致し方なく使用したのだが、状況はこの通り自らの首を絞めている。 威力ばっかり高いのも考え物だな、と考えながらサーシェスは煙を吐き出した。 「さてと、ボウズ。作戦会議といこうか」 その一言に上条は頷く。彼は戦うことを選択した。 だがこの状況、少なくとも上条の視点では八方塞である。 この場では右手の力が役に立たず、しかも丸腰。戦況に実力が追いつかない現状。 決意だけではそれを補うには至らない。 戦う為の具体的な手段を手に入れなければならない。 活路を見出す為に、隣に座る男の知恵と協力が必要だ。 使えるものは何でも使う。生き延びる為に協力する。 手段を選ばない事とはまた違うが、今だけはその思考において上条とサーシェスは共通していた。 「だがその前にボウズ。 さっき、なんで枢木スザクが殺し合いに乗ったのかって聞いたよな? ありゃ何でだ?もしかして説得でも考えてんのか?」 上条はすぐには答えない。 その質問だが、実は先ほど銃撃を浴びたとこによって、 最早上条にとっては不要なモノになっていた。 今の上条はある一つの確信を持っているが故に。 「一応言っておくが止めて置けよ?戦いになったら事情なんざどうしようもない。 ここから先は戦争だ。敵はどんな手段を使ってでも俺達を殺りに来る。 しかも、サシの勝負じゃねえときた。会話なんざしてる暇はねえよ。 手段なんか選んでいられねえ、殺すか、殺されるかだ」 そしてそんな暇は俺が潰す、と心の中だけで呟き。 サーシェスは言葉を切る。 対して上条からは一言だけだった。 「それがさっき、あのスザクって奴を殺す気で撃った理由かよ?」 この言葉には少し、怒気が含まれていた。 いや滲んでいたと言うのが正確か。 上条の心もっと奥深くで、それがどれだけ燃えているのかは分らない。 彼は今、織田信長の様な条理を越えた化け物とはまた別の、人間として殺す者の思考を知った。 「ま、そんなところだ」 それに対してサーシェスは言及しない。 戦闘中に敵の説得なんぞ始められたら邪魔にしか成らないと思って聞いたが、 本人にその意志が無いのならこれ以上は時間が勿体無い。 「とりあえず前提の説明から入ると、だ。ここはそう長くもたねえ。じきに天井が落ちてくる。 奴等はそれが分ってる、だから攻める手を止めやがった。放送をゆっくり聞きたいってのもあるだろうが……。 まあとにかく、こちらからうごかねえ限りジリ貧ってワケだな」 「それは分ってる。重要なのは、どう動くかって事だろ?」 「ああ、その通り。と、ここで質問だ。 この場における俺達の勝利ってのは何だと思う?」 「…………。 ここから逃げ切ること、だろうな」 それほど間を置かず、言い換えれば『脱走が限界である』と上条は答えた。 上条はサーシェスやスザクほどに戦闘の場数を踏んではいない。 しかし、とっさの判断力や理解力は優れたものを持っている。 だからこそ、彼はここで『敵を全て倒すこと』とは言わなかった。 この状況を客観的に見て、襲い来る者を倒すことに固執すれば、ただ単に命を捨てることになる目算が高すぎる。 彼が戦う理由はあくまでも仲間を救うこと、背負う御坂の遺体を守ることだ。 戦場に仲間がいなかった以上、最優先することは遺体を安全な場所まで運ぶことになる。 そして、上条は自らの命をぞんざいに扱ったりはしない。 自らが傷つくことや死ぬ事が、大切な人たちを一番苦しめる事になると知っているから。 この選択にも『正義の味方を志す少年』との違いがかいま見える。 いやもしかすると、それでも普段の上条ならば多少の無茶をしたかもしれない。 彼がこの場で、コレほどまでに御坂美琴の死体の安全に拘ったのは……おそらく。 『次に、前回の放送から今回の放送までの間に死亡した参加者を発表させて頂きます。 読み上げる順番はこちらで死亡を確認した順番からです。 【トレーズ・クシュリナーダ】 【伊藤開司】 【明智光秀】 【神原駿河】 【アーチャー】 【ヴァン】 【海原光貴】 【伊達政宗】 【張五飛】 【平沢唯】 【バーサーカー】 以上、11名です。残りは26名となりました』 今、名前を呼ばれた誰かとの。 この先、決して果たされることの無い約束があったからだろうか。 「正解だ。じゃあ、次はどうやって逃げ切るのかが問題だが」 とにかく、サーシェスもその答えには満足して話を進める。 「とりあえず敵さんは待っていても勝てるわけだから、出口を塞いでいるだろうな。 現にここから出られる庭にゃ枢木スザクが控えてるし。 玄関の方にはおそらく、さっきの新手が回り込んでるだろうぜ」 「玄関と庭の二択……か」 そのどちらかを突破しなければ外部へは至れない。 奇をてらった発想としてはサーシェスのガトリングで壁を破って逃げると言う手もある。 しかし、一軒家が崩れかけている現状ではその選択肢は除外した。 「俺は庭だと思うが……ボウズは?」 サーシェスがそう思った根拠は単純な攻めやすさ。 まず、スザクが手負となっている事は先の攻防で確認できた。 加えて、庭に至る出口の方が玄関より広いし近い。 「俺は玄関だと思うぜ」 しかし上条の意見は違った。 「さっきのスザクとその仲間の作戦。 仲間が俺達をここに誘導した後、スザクが仕留めるって事なんだろ? じゃあ何で手負いのスザクがあそこに居るんだ? 仕留めきれなかった時に、状況がこうなる事を向こうが読んでいたとすれば、 俺たちがより逃げやすい『庭』に、手負いのスザクを配置するのは不可解だ」 「玄関側の敵はスザク以上の深手を負ってるかもって事だろう? ボウズ、手前なかなか鋭いな。 ああ、その点は確かに言えてる。 だが俺が『庭』を選んだ理由はもうちょい深い。 根詰めて話そうや、放送終了が攻めのタイミングだぜ」 二人は暫しの間、脱出の為に作戦を練った。 そして放送は終わりに近づいて。 『それでは今回の放送はこれまでだ……! 1人でも多く死に、1人でも多く次の放送を聞く者がいることを期待して、 諸君らの顛末を見届けるとしようっ……!』 終わる。 と同時に、 このアリー・アル・サーシェスの存在において、最後の戦いが始まった。 □ 記録№7『正解の無い選択』 □ 上条とサーシェスは同時にバリケードの内側から飛び出した。 サーシェスは片手に絶殺の凶器を掲げて。 上条は背負う死体の他には何も持たずに。 対照的な二人は『庭』に向かって駆け出す。 背後。 玄関に続く廊下にて響く銃声が、彼らの選択の正しさを示している。 廊下の道は狭い、二人並んでは通れない。 再び壁抜きを狙われては今度こそ二人まとめて殺される。 その考えが二人に庭からの脱走を選択させた決め手だった。 事実、廊下には今誰も居ないが、その空間は銃弾の雨に撃たれている。 だが、振り返ることは無い。 二人が見据えるのは一点。 目前にあるただ一つの脱出口(庭)のみ。 それを見据える彼らの眼に――。 空中で、駒のように回転する枢木スザクの姿が映りこんだ。 「「なにぃぃぃィィ!!?」」 サーシェスも上条も、驚愕を露にするしかない。 その人体の限界を若干度外視した動きにも目を見張ったが、 サーシェスと上条が行動を開始するのとまったく同時に、スザクの側から攻めて来られたのだ。 完全にこちらの行動を読まれていたのか、この展開もスザク達の作戦の一部だったのか。 そして、放たれる回転キック。 轟、と風を切り裂く音を引き連れて、鋼の脚が撃ち出される。 『殺す勢いの蹴り』と表現してなんら不都合はない。 威力、安定性、スピード、全てかね揃える、人体が繰り出す技として最高純度の一撃だ。 「糞がぁっ!!」 この状況で、蹴りは第一に狙うべき目標へと飛来する。 つまりはサーシェスの首を刈る。 その威力、腕では防ぎきれないことをサーシェスは瞬時に悟った。 苦肉の策としてガトリングガンでガードを固める。 「「ッオオオォォッ!!」」 競り合う刹那。 拮抗は一瞬、スザクの蹴りが振り抜かれ、ガトリングガンが宙を舞った。 一回転するサーシェスの全身。 ふらつきながらも転ぶことだけは耐え抜いて。 直上から降り注ぐ銃声を聞いた。 上条にもその音は聞こえていた。 そもそも、最初から聞いていた。 玄関の方から響く銃声。 廊下の方から響く銃声。 それが徐々に近づいてくる、という違和感。 おかしい。 この部屋において、壁抜きは不可能ではなかったか。 なのに何故こんなにも近くで銃声が聞こえてくる? その疑問は宙を舞ったガトリングガンを見上げた瞬間に氷解する。 玄関側方面の廊下の天井を伝って、このダイニングルームの天井にまで連続して開けられた、孔。 銃撃によって、現在進行形で穿たれていくそれはいまや楕円の形を描ききる。 つまりコレは壁抜きではなく。 「――床抜き!?」 上条がそれに気づいた瞬間。 崩壊する天井と共に、レイ・ラングレンが戦場へと乱入した。 □ 記録№8『その戦争をぶち殺す』 □ 二階の床を突き破って、ダイニングルームへと降り立ったレイは一拍子置いて行動を開始する。 愛銃を旋回させながら、スザクの蹴りによってふらついていたサーシェスに不意打ちを仕掛ける。 しかし、打ち込む寸前に敵の手が文化包丁を握り、こちらに振り上げられたのを見て射撃を断念。 銃に付属している刀のような部分で迎撃する。 左方向から首筋を狙う一閃を刀部分で受け止め、跳ね飛ばす。 続けてこちらから攻撃を開始。 刀部分を敵の頭をカチ割る意志で振り下ろす。 しかし、それは包丁によって受け止められ、左側に流された。 レイの体勢が崩れかける。 その隙を逃さない、サーシェスの一突き。 体を捻りながら、レイの腹部を狙って包丁を突き出してくる。 流れた左から、なんとか銃を引き戻して防ぐ。 割と余裕の無いタイミングだった為、刀部分の根元で受け止めることになった。 しかしそれはレイにとってのチャンスに他ならない。 この状態で引き金を引けば銃弾はサーシェスを捉えきる。 「死ね」 一言だけ呟いて指に力を込める。 だが、それより一瞬早く文化包丁が滑り上がり、銃口を押し上げた。 ぐい、と押されたレイの腕に伴い射線も上昇する。 銃弾はサーシェスの頭の上を飛び越えて、後ろの壁、砕けた天井に撃ち込まれていく。 「派手な登場の割には動きが遅せぇぞテメエ! 意識に体が着いて行ってねのが分るぜ。手負いで戦場に出てきやがったな!?」 これが事実である故に、サーシェスはレイに対して互角以上の戦いを実現していた。 包丁の刃と奇銃の銃口が交差し、火花を散らす。 その傍でも既に第二の戦いは幕を上げていた。 こちらは乱れ飛ぶ拳と脚。 原始の暴力が飛び交っている。 スザクはレイの乱入に乗じて、 一気にサーシェスを殺害せんと銃を構えたが、そこに割って入る影があった。 「待ちやがれって言ってんだろ!」 上条当麻の拳がスザクの銃口をサーシェスから別つ。 その時点で上条を完全に障害と見なしたスザクは迷う事無く攻勢に転じた。 腕を伸ばし、掌を指先まで揃えて伸ばし、硬化。 上条の首に向けて振り下ろす。 所謂、手刀というもの。 殺傷を目的とはしない、気絶させる為の一撃。 数瞬後、このような手加減を加えたことをスザクは後悔させられる。 沈み込む上条の体、空を切るスザクの手刀。 しかし驚いたのはそこではない。 その次だ。 上条は屈んだ体勢から拳を打ち上げる。 素人の繰り出す無軌道なパンチ。 だのに、その速度はスザクの目算を遥か彼方に置き捨てた。 「な――!?」 ガードが追いつかない、油断のツケは頬への衝撃として支払わされた。 いや衝撃どころではない。 体が浮く、スザクはたった一発の拳によって後方の壁へとふっ飛ばされたのだ。 そのたった一撃でスザクは悟らされる。 この相手に手加減は出来ない。 少なくとも肉弾戦の上では不可能だ、と。 「ふざけんじゃねえ!」 上条は叫ぶ。 思いの丈を言葉にする。 それを拳に込め、力に変えるように。 「てめえら、こんな所でなに馬鹿なことやってんだよ!?」 壁を背にして倒れなかったスザクに向けて、追撃の拳が飛ぶ。 それをかわしながらスザクは口を開きかける。 「――上じょっ――」 しかし、言葉にすることは出来なかった。 飛来するドライバーがスザクの頭に直撃する。 思考回路を言葉を組み上げる事に回した隙をサーシェスが突いてきたのだ。 それとほぼ同時に放たれた上条の蹴り。 思考の間隙を二連撃に襲われる。 かわしきれない。 右手を払われて拳銃を落としてしまう。 「……っ!」 この場が一対一の状況ならば何も揉める事は無かった。 話せば分る間柄だった。 しかし今、すぐ真横ではサーシェスとレイが戦っている。 そしてレイはサーシェスを押し切れていない。 今のサーシェスは戦いながらスザクに仕掛ける余裕があるのだ。 しかし、スザクには戦いながら上条と話す余裕が無い。 上条当麻は余裕を持てない予想外の使い手であり、会話の隙はサーシェスが突いてくる。 戦いになったらどうしようもない、と。 状況は戦いの前にサーシェスが話していた通りの展開になった。 「俺はお前等の事情を知らねえ!……けどな!」 いかなる事情があっても、心に正義が有ろうとも。 「誰かを殺すことで何かを果たすなんて間違ってる!俺は絶対に認めねえ!」 上条当麻は認めない。 彼は何も知らない、スザクの事情もレイの事情もサーシェスに騙されていることにも。 しかし本質的な意味で、それは彼にとって関係の無い事なのかも知れない。 いずれにせよ、彼は認めないからだ。 例えば、この場でサーシェスに騙されていることに気が付いても、 上条当麻はスザクがサーシェスを殺すことを黙認することは無いだろう。 背景は知らなくとも、行動で結果は見えてくる。 事情一切関係無く、殺し合いに乗るというその動作。 誰かを犠牲にしても良いという意志を上条は微塵も認めない。 だから、彼はスザクの前に立ちふさがるのだ。 もう一度言う。 彼は手の届く範囲に居る人を守りたいと願う。 そして、その胸の奥底からあふれ出た感情に疑問を挟むことは無い。 事の善悪に関わらずだ。 「いいぜ、テメエら――」 これだけの意思宣言を挟みながら上条の攻撃はまったくぶれない。 まるで体と口が独立しているかのよう、驚嘆すべき思考速度だ。 少なくともスザクにはマネできない。 ただ黙して迎撃に徹するのみ。 その間、なおも上条の宣言は続く。 「これが『戦争』だからって、何をしてもいいって思ってるなら……!」 それはこの場に居る全ての人間に向けて発せられる言葉。 サーシェスすら例外ではない。 スザクは理解する。 この手合に説得の意志は微塵も無い、と。 吐き出される言葉は己の感情と主張を敵に叩き付けているだけだ。 本質はやはり拳にあり、スザクが倒れるまで繰り出される。 そして、裂帛の気合と共に振り上がり、下ろされ続ける上条の拳と共に叫ばれる布告。 「――――まずは、そのふざけた戦争をぶち殺す……ッ!!」 この場に居る全員を殴り倒すという宣言。 それを片手で受け止めて、スザクは全力で攻めることを決めた。 眼前の敵に容赦は無い。 ならば、こちらも容赦はしない。 上条にとってスザクが間違っている事は兎も角、ここでスザクが倒れれば全てが終わる。 それもまた事実。 スザクが上条の拳に倒れれば、連鎖的にレイも倒れる。 そうなれば待っているのはサーシェスによる虐殺の時間だ。 故に、思考を戦闘のみに傾け、スザクは全力で上条を潰しにかかった。 □ 記録№8『神の手』 □ 刃、銃、拳、蹴。 乱れ飛び、交錯する。 それと同時に軋み続ける一軒家。 タイムリミットが迫る中、 先に勝敗が決したのはスザクと上条の戦いだった。 上条は既に何発目かも分らないパンチを放つ。 しかし、当たらない。 代わりに返されたスザクの拳。 かわそうとするが、完全にかわす事が出来ずに肩口を殴られる。 怯みながらも足払いを仕掛けるが、やはり当たらない。 逆に返され、転びかける。 その腹に膝蹴りが打ち込まれ、上条は初めて後ろに下がった。 「がぁっ……クソッ……」 先ほどから一方的だった。 数十秒間こそ渡り合えていたものの、それ以降は上条の拳は空を切り続けている。 スザクの攻撃は外れない。 確かに最初は互角だった。 上条の実力に加え、上条の拳が『死』に繋がらないモノ故にスザクのギアスは発動しない。 そこに加え、スザクは片腕を骨折している。 勝機はあった。 だがそれ以上に上条に劣勢を強いたのはその身に背負う死体である。 人一人分の重量を支えながら戦った上条の体力は数分と持たない。 時間の経過によって、今遂に上条の疲労は臨界点を突破する。 「……ぜぇ……ぜぇ……ぐ…っ…ぉぉぉぉおおおおおおおおお!」 肉体の出力全てを振り絞った絶叫と共に、振り切られた拳も虚しく風を切るのみ。 そして、伸びきった腕はスザクに掴まれ、上条の鳩尾に拳が叩き込まれる。 「がはっ……!」 崩れる上条の体。 それをスザクは持ち上げ、一軒家の窓から庭へと投げ飛ばした。 ごろごろと草むらを転がる上条と死体から視線を切り、スザクは次を見据える。 上条の敗北を見たサーシェスは既に逃走を開始していた。 レイから距離を取り、ガトリングガンを拾い上げて玄関へと走り出す。 スザクとレイもまたそれを追う。 一軒家に倒壊の時が近づいてきている。 高まる軋音は限界を伝えていた。 形の歪んだ廊下を抜けて、スザクとレイは正面玄関を開けた。 その正面にサーシェスが控えていた。 ガトリングの銃口を二人に向けながら口元吊り上げて。 「かかったな!」 そしてスザクとレイの背後で、一軒家が遂に倒壊する。 二人にもう退路は無い。 向けられた銃口から逃れる術など何処にもない。 一方的に殺す立場が一転、殺される立場へと切り替わる。 サーシェスの哄笑と共に今再び、成す術の無い二人へと無数の銃弾が撃ち込まれ――無かった。 「……んな……馬鹿な……!」 銃口はひたすら沈黙を守る。 サーシェスが引き金を引けども引けども、何も起こらない。 ガトリングガンは壊れいてた。 スザクに蹴り飛ばされた時か、レイによる天井からの射撃によるものか。 要因はどちらでもいい。 とにかく彼はこの最終局面で運に見放されたのだ。 無言で銃を突きつけるスザクとレイ。 そんな絶望的状況を前に。 「――畜生が!」 サーシェスはやはり、逃走を選ぶより他無かった。 ガトリングガンをスザクに投げつけ、無防備な背中を晒して住宅地へと逃げ込む。 その背中に容赦なく撃ち込まれていく銃弾。 それでも倒れるとこはなく、サーシェスは住宅地を走り続けた。 「はははははッ!こりゃ、終わったな。俺もドジ踏んじまったぜ」 笑いながら住宅地を駆ける。 彼には分っていた。 追ってくる二人を振り切れない。 どこぞに隠れたくとも背中から血が流れ続けて、道しるべを作ってしまっている。 それ以前に背中の傷は致命傷だと、霞む視界が告げていた。 己は死ぬ。 だが走る。 デバイスを取り出して、そこに表示されるマップを頼りに、入り組んだ住宅地を駆け抜ける。 神に見放された彼は諦観していたが、楽しんでいた。 生きるスリルとはこういう事だと笑っている。 死ぬ? だからどうした? それが生きることをやめる理由になるのか? 戦いをやめる理由になるのか? 「俺は俺だ!! 」 だから最後まで戦って死んでいく。 などと、纏まらない思考の果てに――。 「やあ、アリー・アル・サーシェス。相変わらずだね。 死に掛けてるところ悪いんだけど、もう一度僕の元で働く気はあるかい?」 デバイスに映ったその男の声を聞き。 「――は?……はははははッ!はははははははははははははッッ!! 当ったり前だぜぇ、大将!!」 ああだからこの仕事はやめられないのだ、と心底思った。 □ 記録№9『ある傭兵の死』 □ スザクとレイがサーシェスに追いついたのは 追い始めてからかなりの時間が経ってからだった。 火事場ならぬ死に際の馬鹿力で住宅地を駆け回ったサーシェスは様々な住居を転々として逃走した。 追う手間は半端ではなく、そこに辿り着いた頃、手負いのレイは完全にばてきっていた。 「あの怪我でここまで逃げ切るとはな。凄まじい執念だった」 レイがそんな声を上げる。 とある民家の一室で、アリー・アル・サーシェスは死んでいた。 うつ伏せに倒れ、手にはデバイスを握っている。 ここまで辿り着いたが、力尽きた。という様相だった。 ただ。 ただ一つ不可思議な点が。 「どういう事なんでしょうかね?これは?」 スザクが指差す先。 その死体の首には首輪が付いていなかったのだ。 【E-5/住宅地(とある民家)/一日目/夜】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュR2】 [状態]:疲労(大)、左腕骨折(処置済み)、脇腹に銃創、「生きろ」ギアス継続中 [服装]:ナイトオブゼロの服(マント無し) [装備]:ベレッタM1934(6/8)、GN拳銃(エネルギー残量:中) 、鉈@現実 [道具]:基本支給品一式、ノートパソコン@現地調達、オレンジハロ@機動戦士ガンダムOO、9mmショート弾(14発) 救急救命セット@現実、柳刃包丁@現実、工具一式@現実、雑誌@現実×多数、真田幸村の首輪 [思考] 基本:この『ゲーム』を破壊し、ゼロレクイエムを完遂する。 0:これからどうするか考える。 1:ルルーシュと合流する 2:首輪を外せる技術者を探したい。 3:ルルーシュに危険が及ぶ可能性のある要素は排除する。 4:明智光秀、織田信長、平沢憂、バーサーカー、ライダー、黒服の女(藤乃)に用心する。 5:確実に生きて帰る為の方法を探す。 [備考] ※ラウンズ撃破以降~最終決戦前の時期から参戦。 ※主催が不思議な力を持っていることは認めていますが、死者蘇生が可能という点は全く信じていません。 ※もしかしたら『敵のアジト』が『黒の騎士団のアジト』ではないかと少し疑っています。 ※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランを政宗と神原から聞きました。 ※政庁で五飛が演じるゼロの映像を見ました。また、ビデオメールの送信元と受信時間を確認しました。 ※アーチャーとC.C.が行動を共にしていることを知りました。 ※政宗、神原、レイ、アーチャー、一方通行と情報を交換しました。 ※飛行船についての仮説を一方通行から聞きました。 ※ライダーの石化能力と藤乃の念動力についての分析を一方通行から聞きました。 ※赤ハロとオレンジハロ間で通信が出来るようになりました。通信とは言えハロを通しているため、声色などはハロそのものにしかなりません。 【レイ・ラングレン@ガン×ソード】 [状態]:疲労(極大)、肋骨を数本骨折(処置済み)、左肩に銃創(処置済み)、脇腹に浅い銃創(処置済み)、ただし以上全て時間経過により悪化中 [服装]:武士のような民族衣装(所々破損) [装備]:レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード [道具]:基本支給品一式×1、デイパック、ドラグノフ@現実(10/10)、 GN首輪探知機@オリジナル、平バール@現実、 麻雀牌@咲×31個、ユンケルスター@現実×8、パチンコ玉@現実×大量、コンビニの商品多数(内容は後の書き手さんにお任せします) [思考] 基本:もう少し生きてみる。 1:スザクの意志に任せる。 2:枢木スザクの『結果』を見届ける。 3:あるものは使う。 [備考] ※参戦時期は第8話~第12話のどこかです。 ※ブラッドチップ・3ヶ@空の境界は円形闘技場に置いてきました。 ※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランをスザクから聞きました。 ※スザク、神原、アーチャー、一方通行と情報を交換しました。 ※飛行船についての仮説を一方通行から聞きました。 ※ライダーの石化能力と藤乃の念動力についての分析を一方通行から聞きました。 【E-5市街地/倒壊した一軒家の庭/一日目/夜】 【上条当麻@とある魔術の禁書目録】 [状態]:疲労(中)、気絶中 [服装]:学校の制服 [装備]:御坂美琴の遺体 [思考] 基本:インデックスを助け出す。殺し合いには乗らない。御坂の遺体は必ず連れて帰る。 0:――。 1:とりあえず御坂美琴の遺体を守り抜く。 2:一方通行を探し出す。 3:戦場ヶ原ひたぎに同行。阿良々木暦を探す。戦場ヶ原ひたぎと3匹の猫の安全を確保する。 4:インデックスの所へ行く方法を考える。会場内を散策し、情報収集。 5:壇上の子の『家族』を助けたい。 [備考] ※参戦時期は、アニメ本編終了後。正体不明編終了後です。 □ 記録№00『人を超えた者』 □ あまりに寝心地が良かったからだろう。 彼はその不快感に、思わず飛び起きてしまった。 ばさっと、音を立てて布団が体から滑り落ちる。 周囲を見回せば、そこは小さな個室だった。 この場所にあるものと言えば、彼が今まで眠っていたベットと、室内を照らす蛍光灯と、 部屋の端にちんまりと置かれたテレビが一台。 「んん……こりゃどうなってん……」 と、そこでテレビに電源が入る。 そこには見知った顔が映っていた。 加えて言えば、彼が眠る直前に見た顔でもあった。 「おはよう、アリー・アル・サーシェス。 僕の名前はリボンズ・アルマーク。憶えているかな?」 「……ははっ!おふざけは無しにしようや大将。 俺がクライアントの名前を忘れる訳がねえだろうがよ?」 「……へえ?君にとって僕はまだクライアントなのかい? 君をこの場所に放り込んだことに、僕が一枚噛んでると知っても?」 テレビに映るリボンズと名乗る人物の発言を聞いても、 サーシェスと呼ばれた人物は動揺しない。 むしろ愉しそうに笑っていた。 「別に契約を解消した憶えはねえしな。 それに俺はこの戦争を楽しんでたんだぜ? 強制参加ってのは確かに引っかかったが、意思確認なんざ大した意味はねえだろうしな。 それに大将が噛んでるってのも少しは予想してたぜ。 こんなドでかい催しもんだ、むしろアンタが関わってねえ方がおかしいだろ?」 「ふっ、その賞賛は謹んで受け取っておくよ。 まあとにかく、今後も僕達は良い関係を築けるってことだね」 そうだな、と言いながらサーシェスはベット上で胡坐を書いた。 「とりあえず、マジで助けられたみたいだな。 再契約のおさらいといきましょうや」 「そうだね。さて、君が死ぬ前に何処まで説明したかな。 僕は君を蘇生させ、もう一度だけチャンスを与える。 その代わり、君は『こちら側』が出す指示には従ってほしい。 ここまでは言ったね?」 「ああ、基本項目だ。俺はそれに了承した」 画面の中の男は満足げに頷く。 サーシェスと呼ばれた者に記憶の混濁は見られない。 見込み通り状況に対応しきっているし、性格もやはり申し分ない。 刺客としてこれ以上の人材はありえないだろう。 「ならば、より詳しい契約の説明といこう。 君はこの場所からリスタートする。後はこれまで通りに優勝を目指してくれればいい。 ただし、『こちら側』が送る指令には原則従って貰う。 指令はそこのディパックに入っているデバイスに送られるから、注意してくれ。 これに逆らう意志を見せた場合は首輪を爆破させてもらうよ」 「これか?」 そういって、彼はベッドの横に置いてあったディパックを拾い上げる。 「そう、けどその中にはデバイスと基本支給品以外は何も入っていない。 悪いけど武器は自分で調達してくれ。 これはハンデだ。 一度死んだ身が反則でゲームに戻るんだ。このぐらいは当然だろう?」 「それはよく分る理屈だが、解せねえ事があるな」 「なんだい?」 「大将はわざわざ俺を生き返らせた。 なら、俺にやってほしい事があるんじゃねえのか? そのくせ丸腰でほうり出すってのはいったい何故だ?」 彼はディパックの中に本当に武器が入っていない事を確認して問いかける。 画面の男は含み笑って答える。 「まあね、確かに君にやって欲しい事はある。 主に君の前任者がやっていたことだ。結界に関して君は触れないけど。 殺し合いを煽ること。謎の女の捜索。出来ることは色々ある。僕の好きに動いてくれる参加者は欲しかった。 それに、今後の君の活躍によって君自身の重要性が高まれば、待遇も変わってくるかもしれない。 けどね、君はもう十分すぎるほど役割を果たしてくれているのさ」 「………………。 ははぁ、大将。あんた俺を実験台にしやがったな?」 ご名答である。 彼をこれからどう動かすかについて、 テレビ画面の男はそれほど重要性を見出しては居なかった。 例えばこの部屋を出た瞬間に死なれた所で、対してショックは受けない。 残念には思うがそれだけだ。 もう二度と生き返らせることもあるまい。 男の言うとおり、彼は既に十分役目を果たしている。 「はっきり言うとそうなるね。 君の意志がこうして不完全とはいえ、生き返ったことこそが何よりも重要。 人の『意思』に関してのサルページ実験は成功だ。 これも殺し合いがここまで進まなければ出来なかった事でもある。 まあ、実はもう一人、この実験の被験者がいるんだけど、 彼は完全に蘇生させる訳だから、『肉体』の再生からやらなくちゃいけなくて、少々時間が掛りすぎる。 そこで君を使って、現時点の限界を施行したってわけさ。」 「つまり、生き返らせる価値のある参加者が俺しか居なかったってことか? 生き返らせたついでに働いてくれる奴がちょうど俺だった、と。」 「同じ世界のよしみっていうのも少しはあったよ。 君が生き返った理屈をもうちょっと具体的に知りたいかい?」 「いや、細かい事はいいさ。俺は戦争が出来て金がもらえればそれでいい。 なにも文句は無いぜ大将。 じゃあ、そろそろ行っていいか?」 「かまわないよ、それじゃあがんばってくれ。 っとそうだ、聞き忘れる所だった。 君のその肉体、今の僕の手足の一つなんだけど、どうだい? 気に入ったかい?それもハンデって言う意味と、僕が監視しやすいていう事情でそうなったんだけど。」 「……ああ、大将には感謝してるがこいつは悪趣味極まる。 優勝すりゃ元に戻してくれるんだろうな?」 そう言って、部屋を出て行く少女の見た目をしたアリー・アル・サーシェスを。 「もちろん」 と返して、リボンズ・アルマークは笑いながら見送った。 【D-3/憩いの館の一室/一日目/夜】 【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダムOO】 [状態]:妹達(シスターズ)に転身状態 [服装]:常盤台中学制服、首輪 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、特殊デバイス [思考] 基本:雇い主の意向の通りに働き、この戦争を勝ち上がる。 0:さぁて、これからどうしようかねえ。 1:とりあえず現在地と指令の確認。 2:更に周辺を見て回り、できれば組める相手を見つける。 それが最適な選択になるならば、組んだ相手を騙すことも。 3:殺し合いをより楽しむ為に強力な武器を手に入れる。 4:ゼクスは胡散臭いが、彼の知り合いに接触する価値はある。 恩を売っておきたい。 余裕があれば暦に接触してみたい。 【備考】 ※セカンドシーズン第九話、刹那達との交戦後からの参戦です。 ※五飛からガンダムWの世界の情報を取得(ゼクスに関してはやや誤解あり。ゼクス=裏切りもの?)。真偽は保留にしています。 情報収集のためにヒイロ、トレーズ、デュオ、伊達政宗、神原駿河と接触する方針を続行。 ※この世界の違和感(言語の問題等)は帝愛のせい、ということで納得しているようです。 ※D-6のデパートには駐車場(車あり)があるようです。 ※スザク、レイ、一方通行がアーチャーに接触した可能性があるとみています。 ※E-3へ奇襲を仕掛けるか、逆に離れるかは、ライダーと藤乃の出方次第です。 ※ライダーとはアーチャーが、藤乃とは式が、それぞれに共通した敵であると伝えました。 ※特殊デバイスについて マップ機能の他に『あちら側』からの指令が届く。 それに従わなかった場合サーシェスの首輪は爆破される。 【???/???/一日目/夜】 【リボンズ・アルマーク@機動戦士ガンダムOO】 [状態]:??? [服装]:??? [装備]:??? [道具]:??? [思考] 基本:??? ?:妹達とサーシェスを通じて運営を円滑に進める。 [備考] 妹達と情報を共有しています。各妹達への上位命令権を所持しています。 時系列順で読む Back とある傭兵の戦争記録<レクイエム> Next 世界の中心で愛を叫んだモノ 投下順で読む Back とある傭兵の戦争記録<レクイエム> Next 世界の中心で愛を叫んだモノ 237 とある傭兵の戦争記録<レクイエム> 上条当麻 242 夢と復讐 237 とある傭兵の戦争記録<レクイエム> 枢木スザク 242 夢と復讐 237 とある傭兵の戦争記録<レクイエム> レイ・ラングレン 242 夢と復讐 237 とある傭兵の戦争記録<レクイエム> アリー・アル・サーシェス 241 輝くは電流火花 237 とある傭兵の戦争記録<レクイエム> リボンズ・アルマーク 250 あなたは無駄だと笑いますか?